こんにちは、田中です。
今回の記事では「エイダコイン(カルダノ/ADA)」についてのことを述べていきます。
個人的にもエイダコイン(カルダノ/ADA)は、2017~2018年の仮想通貨ブームがあった時に、私はかなり良い思いをしてもらった仮想通貨ですので、だいぶ思い入れの暗号通貨となります。
それでは、早速ですが、ここから先は、そのような個人的に思い入れの深い暗号通貨である「エイダコイン(カルダノ/ADA)」について述べていきます。
エイダコイン(カルダノ/ADA)とは?まずは特徴
エイダコイン(カルダノ/ADA)は、当初はブロックチェーンを活用した汎用的なプラットフォームを目的としたプロジェクトでしたが、他の暗号通貨との差別化や普及促進という観点からオンラインカジノ(カルダノ)で利用計画された暗号通貨となります。
実際にエイダコイン(カルダノ/ADA)が使えるオンラインカジノは、まだ10箇所くらい(2022年11月現在)ですが、徐々に増えてきております。
エイダコイン(カルダノ/ADA)が使えるサイトであるCloudbet
https://www.cloudbet.com/ja/より引用
また、エイダコイン(カルダノ/ADA)の大きな特徴としましては、独自の承認アルゴリズム「ウロボロス」とエイダコイン専用ウォレット「ダイダロス」がございます。
独自の承認アルゴリズム「ウロボロス」
https://cardano.orgより引用
ウロボロスと呼ばれるプルーフ・オブ・ステーク(PoS)をコンセンサスアルゴリズムに採用していることが特徴です。
・・・で、いきなり「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」と言われても、ほとんどの方が
「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」って何?
といったところだと思います。
そこで「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」について、まずは説明しますと以下の通りとなります。
-プルーフ・オブ・ステーク(PoS)-
プルーフ・オブ・ステーク(PoS)は、仮想通貨などのブロックチェーンで採用される、コンセンサスアルゴリズム(簡単に言うと「合意形成の手順(どのように参加の合意を取るのかの方法)」)の一つとなります。
定まった管理者がいないブロックチェーンでは、不特定多数の参加者がブロックチェーンに書き込む情報を精査していきます。その際、不正な情報が無いようにブロックチェーンに記録していかなければ、そのブロックチェーンの信頼性はなくなってしまうのです。
だからこそ「どの情報を正しい情報とするか」についての合意を取る必要が出てくるわけです。
例えば、Aさんが「このブロックチェーンの情報は正しい」と言っていて、Bさんが「間違っている」と言っている場合、その情報が正しいかどうかはわからなくなってしまいます。
そのような事態の中でその情報を正しいとするか不正とするか、あらかじめ合意を取る方法を決めておくことができるのです。
また、他の暗号通貨で採用されているプルーフ・オブ・ワーク(PoW)よりも電力消費が少なく済むところも多くな魅力といえます。
・・・簡単に言えばPoSは「このブロックチェーンの情報は信頼性があるかどうかを測る為に技術や消費電力が少ないところが特化している」といった感じとなります。
しかし、このような話に関して言えば、
なんか良さそうな技術だし、なんで他の暗号通貨はこれを採用しないの?
と思う人もいるかもしれません。
これに関して言えば、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)にも弱点があるからです。
それは「参加者が分散化された状態でセキュアなシステムを保ち続けることができるのか?」と言う弱点です。
分かりやすく言うと「世界中に暗号通貨が多く分散された中でも、正しい承認をし続け、正常なシステムを保ち続けることができるのかが実証されていないという点」です。
確かにちゃんとした合意が取れず、情報の正確性に欠けてしまったら、電力消費に良いとか言われても採用したい人なんていませんからね。
しかし、ウロボロスは、このようなデメリットを分かりながらも、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用していることから、上記のことに対する何らかの政策があることでしょう。
エイダコイン専用ウォレット「ダイダロス」
https://cardano.orgより引用
ダイダロスはエイダコイン(カルダノ/ADA)専用ウォレットとなります。
その特徴としては「エイダコインのステーキングが可能」と言う特徴になります。
ステーキング
特定の暗号通貨を保有して、ブロックチェーンのネットワークに参加するシステムとなり、コンセンサスアルゴリズムに先ほど解説した「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」を採用している仮想通貨のみ実行できるものとなります。
具体的には暗号通貨を保有することで、ブロックチェーンの維持や承認に貢献できます。そして、ネットワークに貢献した対価として、仮想通貨を預け入れた期間や数量に応じた報酬が受け取れます。
またダイダロスを通して、投票システム「Catalyst Fund3」にも参加できます。Catalyst Fund3では一定の条件をクリアすることで「有権者」となり、カルダノの運用方法に関する投票に参加できるのです。
また、その他にも公式ホームページを見るとわかりますが、
https://cardano.orgより引用
高度なセキュリティであったり、サポート面やお知らせなどが届くなど、只のウォレット機能だけでなく、様々な機能がついているウォレットとなります。
ちなみに国内ではエイダコイン(カルダノ/ADA)を扱うのであれば、「BITPOINT」と「GMOコイン」で取り扱うことが可能です。
エイダコイン(カルダノ/ADA)はヤバい?
今までエイダコイン(カルダノ/ADA)の特徴を述べてきましが、エイダコイン(カルダノ/ADA)をインターネットで検索すると、なぜかサジェストワードに「ヤバい」と言うキーワードが出てきます。
これって普通の仮想通貨であれば、出ない表記だと思うことからも、
エイダコインって何かヤバいことになっているのか?
と疑う人も一定数いらっしゃるかと思います。
これに関して言えば、エイダコイン(カルダノ/ADA)は、ローンチ(一般公開)する時に今振り返ると危うい状態になっていたからだと個人的は思っています。
以下、実際にエイダコイン(カルダノ/ADA)で起こった問題となります。
①怪しい情報商材屋が国内で大々的に購入募集を掛けた
②今では考えられない文章でアフィリエイターが世間に広めた
③MLMのプロモーション(マルチ商法の方法)で広められた
④初公開が大幅に遅れた
⑤当時の仮想通貨のICO詐欺が多かった
ちなみに私こと田中は、当時このエイダコイン(カルダノ/ADA)を国内に広めていく際のマーケティングの幹部の方と交流があり、ほぼプレセールスの前というかなりの早い段階で、エイダコイン(カルダノ/ADA)を手にしていたので、今も昨日のことのようによーく覚えております。
けど、当時は今とは違いかなり胡散臭いコインみたいな扱いでした・・・なので、僕は全く期待せず、ローンチ直後に高値がついていたのに、それを見過ごしました(笑)また、かなり安い時にエイダコイン(カルダノ/ADA)を売ってしまったので、今考えると勿体なかったです。
ちなみに、以下のくらいの数量を持っていました。
田中が実際に当時持っていたエイダコイン(カルダノ/ADA)の枚数
ちなみに今持っていたら
3,856,992ADA×43.33円(2022/12/4 現在価格)=167,123,463円
と、普通に1.6億円以上の利益が出ていました。
しかし、確か当時は色々と他の事業が忙しく、私はエイダコイン(カルダノ/ADA)を購入したことすら忘れていて、さらに売り時をミスってあまり儲からなかった気がします。
ただ私のエイダコイン(カルダノ/ADA)を国内に広めていく際のマーケティングの幹部の方は3000万円分突っ込んで10倍になり、3億円くらいの利益を得ていました。
で、そんな過去に田中がエイダコイン(カルダノ/ADA)を持っていたのは、今回の記事にはあまり関係ないのでここまでにしまして、ここからは、なぜエイダコイン(カルダノ/ADA)がヤバいといわれた要素である①〜⑤について述べていきましょう。
①怪しい情報商材屋が国内で大々的に購入募集を掛けた
まず一番の問題として、何がヤバいと言われる原因だったかと言えば、この購入募集を行った際に、当時の情報商材でもかなり怪しいと言われており、評判も良いとは言えなかった人(I.T氏)が大々的にエイダコインを紹介していた要因が大きいです。
I.T氏は受験業界に関する書籍で地位を確立した方であり、その実績をもとに情報発信のビジネスを実施していたのですが、その販売していた商品やサービスで「被害者会」が生まれるなど、評判が既に良くない状態でした。
しかし、そのような中でもこのI.T氏が、当時のエイダコイン(カルダノ/ADA)を購入募集を広める中心的な人物となったのです。
ちなみに僕はI.T氏が広めることは知らない前段階で、既にエイダコイン(カルダノ/ADA)を購入することになっていたので、これを聴いた時に
・・・この人が絡むなんて、もう、この仮想通貨はダメに違いない。
と、正直絶望していました。
ちなみにこのI.T氏が絡んだ結果、後述で詳しく述べる部分もありますが、
・MLM(マルチ商法)が絡むプロモーションを採用
・Initial Coin Offering(ICO)での大幅な遅延
・プレセール時にあまりにも高すぎる値段
など、様々な問題を引き起こしたのが現実です。
②今では考えられない文章でアフィリエイターが世間に広めた
エイダコイン(カルダノ/ADA)が公開されたのは、2017年と以前の記事を見れば分かる通り、
まだ世の中では、やっと仮想通貨が広まってきた段階であり、しっかりと法整備されていない状態でした。
その結果、どのようなことが起ったのかといえば、
この仮想通貨は将来数十倍・・・いや、数百倍まで増えます!
あなたが億万長者になることを保証します。
あなたはこのコインを買って、あとは寝ているだけで一億円を手に入れられます。
など、今ではゴリゴリ法律違反に引っ掛かる発言が飛び交うトンデモない文言での宣伝が乱立された状態になったのです。
さらに①の時に紹介したI.T氏が絡んでいたこともあり、まともなリテラシーを持つ人からは
『エイダコイン(カルダノ/ADA)はヤバい仮想通貨』
というレッテルが当時貼られてしまったのです。
ただ個人的には①でアフィリエイターを取りまとめる運営が真っ当な倫理観を持っていれば、広め方に注意喚起ができるので、このように広がらなかったのではないかと思っています。
③MLMのプロモーション(マルチ商法の方法)で広められた
①、②の時点で既にヤバい仮想通貨と言われても何も不思議ではないのですが、さらに追い打ちをかけたのは「MLMのプロモーション(マルチ商法の方法)で広められた」ということです。
正式には「マルチ・レベル・マーケティング(MLM)」というビジネスの形の一つとなります。
えば、あなたがある商品をAさんに紹介して、そのAさんが商品を購入すると紹介料を貰え、さらにその紹介したAさんがさらに違う人たち(BさんやCさん)に対して商品を販売していきます。
この時、報酬をもらえるのはAさんだけでなく、あなたにも報酬の権利があるというような感じで、自分だけじゃなく、あなたは紹介した人が頑張ることによって、あなたにも還元が多くなるというようなシステムとなります。
ちなみにこのMLM(マルチ商法)ですが、自体は決して悪徳商法の類ではありません。
MLMは「ねずみ講」としてよく間違えられるのですが、ねずみ講は商品すら存在しない場合を示し、これは悪徳商法にあたるのですが、MLMの場合、商品は存在するので、先ほど述べた通り悪徳商法ではありません。
しかし、エイダコイン(カルダノ/ADA)は①要因からイメージが元々悪く、さらにエイダコイン(カルダノ/ADA)を紹介するときも、先ほどの②で述べたように
持っているだけで億万長者になれる
みたいな詐欺まがいの伝え方でMLMを利用したことにより、さらに「仮想通貨でもヤバいコイン」という印象を与えてしまったのです。
④初公開が大幅に遅れた
さらにエイダコイン(カルダノ/ADA)がヤバいと言われた要素は公開が当初予定していた時期よりも6ヶ月以上遅れ投資家に不安を抱かせることになりました。
正直、①〜③のことがあったので、エイダコイン(カルダノ/ADA)に対する不信感はMAXだったこともあり、僕は公開が遅れた時点で、
これもしかしたら、最初からプレセール事態も嘘で騙されていたのでは・・・?
ということが頭をよぎったくらいです。
一部では「調達した資金の持ち逃げした一部の投資家がいる」みたいな噂もたっていましたしね・・・
ただ、基本的に仮想通貨の公開が遅れることは結構あることなので、別に珍しいことではありません。
ちなみに実際は半年後にはしっかり公開されたので、無事に終わりました。
⑤当時の仮想通貨のICO詐欺が多かった
これは直接的にエイダコイン(カルダノ/ADA)には関係ないことなのですが、エイダコイン(カルダノ/ADA)が公開された時代は、結構な仮想通貨のICO詐欺が多かったのです。
ICOとは
イニシャル・コイン・オファリング(英: Initial Coin offering )の略称で、 仮想通貨( 暗号資産 )の新規発行による資金調達方法
以下、エイダコイン(カルダノ/ADA)公開前後に起こった、ICO詐欺の一覧になります。
Dircoin・・・アラブを含む中東の10ヵ国が、原油の取引や決済のために共同使用することを目的とした仮想通貨。実はブロックチェーン技術などはまったく利用されておらず、ただのHTML形式のデータだったという紛れもない詐欺であり、日本は怪しいねずみ講のようなセミナーを用いて高齢者向けに投資をすすめ、資金を振り込むとまったく返信がなくなってしまったという被害を生む。
Recoin・・・メリカのRecoinクラブ・ファンデーション社が発行していた不動産投資ICOとして注目を集めた仮想通貨。弁護士、会計士や不動産の専門家が携わっていると情報を公開していたが、その事実がまったくなかったり、資金調達が3000万円しかできなかったのに4億円近くできたと虚構の表示をして、米証券取引委員会(SEC)がICO投資について初めて立件をした事例しても有名。
Seele・・・管理者であるニック・スミス博士を装い「公式の集金に先立つプライベートセールになるので、イーサリアムを送金してください」というメッセージを送り、偽物のウォレットを用いて約2億円を騙し取られた事件。管理者を装った詐欺であることからも内部犯行の疑念が持ち上がったICO詐欺。
このような感じでエイダコイン(カルダノ/ADA)公開前後には、このような詐欺事件もあったので、
エイダコイン(カルダノ/ADA)も詐欺に違いない
という声がかなりの数あったのです。
ちなみに誰も声を大にして言わないエイダコイン(カルダノ/ADA)のローンチ時の裏側
だけど、実際はエイダコイン(カルダノ/ADA)の価格はプレセール時には1ADAが0.22~0.28円でしたが、2017年10月の米Bittrex上場をきっかけに、約10倍の1ADA=2.2円まで上昇しました。
これにより
エイダコインは本物だった!
と大きく言われました。
しかし、この時期は様々な仮想通貨が爆上げしていたので、別にエイダコイン(カルダノ/ADA)じゃなくても、当時、他のコインを購入していても利益を上げることができたのです。
例えば、以下、リップル(XRP)で言えば
エイダコイン(カルダノ/ADA)が上場した時期に、リップル(XRP)は約23円でしたが、
その二ヶ月後には、270円と大体10倍以上の価値になっていることがわかります。
また、他にもビットコインキャッシュ(BCH)で言えば、
2017年10月の時点で約40,450円だったのですが・・・
2017年12月には約376,600円とだいたい10倍近くまで伸びていることがわかります。
というような感じに、この当時に上記のような仮想通貨を持っていれば、仮想通貨ブームに乗って利益を得ることはできたのです。
このようなことからもエイダコイン(カルダノ/ADA)は成功という形にはなったのですが、正直、時代が良かったという要因が強いです。
別にプレセールス時にエイダコイン(カルダノ/ADA)が手にはらなくとも、市場でリップルやビットコインキャッシュを手に入れていれば、利益を得ることは出来たのですから。
エイダコインは非常にまっとうな仮想通貨であることが証明され続けている現在
今までどちらかというとエイダコイン(カルダノ/ADA)に対して、あまり良いことを述べてきませんでしたが、ICO後には全く価値のないまま上場廃止になるという事態にはならず、むしろ、数年後には400円台まで上がった時もあります。
具体的には以下のような要素から今後も成長が見込め、まっとうな仮想通貨であることがわかります。
・DeFiの分野で成長
・機関投資家からの需要が増加
・AdaPayの導入店舗数の増加
・企業や大学との提携
ちなみに企業と大学との連携の部分では、2018年に東京理科大の「インベスト・マネジメント部」とエイダコインの推進を進める「EMURGO」がタッグを組んだりと日本の大学との連携も進んでおります。
また仮想通貨の価格予想をしている海外サイトDigitalCoinPriceによると、エイダコインは2022年に0.63ドルまで上昇すると予想されているなどのことからも、今後の成長を感じさせます。
エイダコインは将来10000円まで伸びるのか?
これはあくまでも個人的な意見になりますが、エイダコイン(カルダノ/ADA)が10000円まで行くはかなり厳しいと思っております。
正直、仮想通貨のトレンドが到来すれば、過去の400円を超える可能性は十分あり得ると思いますが、流石に10000円は厳しいかなと思っています。
ただ、エイダコイン(カルダノ/ADA)は流通量は多い仮想通貨ではあるので、何か良い材料が出続ければ、過去にビットコインが数万円から数百万円の価値になるという事態にもなっておりますので、可能性は0とは言えません。
正直、この辺は神のみぞ知る領域かと思います。
結論:エイダコイン(カルダノ/ADA)はヤバかったけど、今はヤバくありません。
ここまでしっかり記事を見てきた方はわかると思いますが、過去は確かにエイダコイン(カルダノ/ADA)はヤバい要素があったのは事実です。
しかし、最近の動きを見れば、ヤバくないことがわかるかと思いますし、現在のエイダコイン(カルダノ/ADA)は、時価総額も9位につけるなどメジャーな仮想通貨となっております。
このようなことからもエイダコイン(カルダノ/ADA)を購入を検討されている方は、勿論、情報を吟味した上で購入することは大前提ではありますが、個人的にいきなり価値がなくなるということはあまり起こり得ないと思いますので、そんなにビビなくても大丈夫かとは思っております。
それでは、今回はこの辺で失礼します。